はい、板厚に差がある場合でもスポット溶接は可能です。ただし、スポット溶接する2枚の板厚が大きく異なる場合には注意が必要です。
スポット溶接では板同士の接触面で生じた熱によって金属を溶接しますが、スポット溶接で使用する電極は、冷却水によって冷却されています。板厚が異なる場合、薄い板厚の方が電極による冷却が強いため、スポット溶接時の電流による加熱を受けても、溶融する前に冷却されてしまいます。そのため、溶融池(ナゲット)がうまく形成されず、強度不足となります。
岡部工業では、薄板の板厚が、厚板の板厚の半分程度までであれば、スポット溶接可能です。
(例)SECCの場合、厚板が板厚3.2であれば半分の板厚1.6まではスポット溶接が加工可能です。