岡部工業で保有している設備における、各材質ごとのスポット溶接可能な最大板厚は以下の通りです。

  • SPCC、SECCなど鉄系素材→ 板厚3.2 + 板厚3.2 の組み合わせ
  • ステンレス材→ 板厚3.0 + 板厚3.0 の組み合わせ
  • アルミ材(A5052)→ 板厚2.0 + 板厚2.0 の組み合わせ

ただし、アルミ材はスポット溶接設備の限界に近いため、スポット溶接可能かどうかは個別部品ごとに確認が必要です。詳細はこちらをご覧ください。

>>アルミ材のスポット溶接はできますか?

 

スポット溶接では、2枚の重ねた板を上下から電極で挟み込み、加圧しつつ電流を流し発生した抵抗熱で溶接します。スポット溶接時に、主に抵抗熱が発生するのは、電気抵抗が最も大きい板同士の接触面です。しかし板厚が厚くなると、電極から接触面までの距離が長くなり、板厚内部で熱が発生してしまうので、溶接電流を大きくする必要があります。このため、スポット溶接設備の出力によってスポット溶接できる最大板厚が決まってきます。

 

ただし、一般的にスポット溶接では融点や強度が異なる異種金属同士の溶接は困難です。またスポット溶接する2枚の板厚が大きく異なる場合には注意が必要です。

詳細はこちらをご覧ください。

>>板厚3.2mmと板厚1.6mmのような、板厚に差がある場合でもスポット溶接は可能ですか?