薄板のステンレス溶接のコツは3つあります。

・ステンレスは熱変形を起こしやすいため、加える熱量の調節が必要
・薄板は、溶接の際に必要以上の熱量を加えてしまうと、母材が溶け落ちてしまうため、加える熱量の調節が必要
・母材とトーチとの距離、溶接速度を一定に保ち、加える熱量の調節する

ステンレスは、熱変形を起こしやすいので溶接は難易度が高く、熟練の技術が必要です。
そのうえ、ステンレス薄板は、溶接を完了させるだけの最低限の熱量しか加えられません。
溶接の際に必要以上の熱量を加えてしまうと、母材が溶け落ちてしまうこともあります。

溶接をTIG溶接で行う場合には、母材が溶け落ちてしまわないように、アーク範囲を狭く保ち、溶融池(溶加材・母材が溶けて液状になったもの)を極力小さく保ちつつ、一定の速度で溶接していくようにします。

ステンレス薄板はTIG溶接でも加工できるのですが、スポット溶接にした方が加工性がよい場合が多く、図面を変更してもらう提案もしています。
薄板の溶接でお困りの方は、ぜひ筐体設計・製造.COMまでお問い合わせくださいませ。

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