筐体設計・製造.COMでは、ステンレス部品をTIG溶接する際に、以下のような対応をしています。

①入熱を一定にコントロールしやすいTIG溶接を使い、電流パルスを切り替えながら使用する

②溶接の送りスピードを一定にする(遅すぎると入熱が大きく変形量が大きくなってしまい、一方で早すぎると溶接欠陥(強度不足、表面酸化)が発生しやすくなるため)

③溶接時に拘束治具を用いる(部材の熱変形拘束し、治具と溶接部品の接触面からの速やかな除熱をするため)

 

ステンレス部品は、タンクやシンクなど、液体を扱う水回り部分に使用されることが多いです。そのため、水漏れしない、または気密性のある溶接が求められることが多いです。

水漏れ防止、または気密性を確保する溶接のためには、溶接が連続溶接になることが多くなります。ステンレスは鉄などに比べて、線膨張係数が大きく熱伝導率が低いという物性から、溶接時の入熱により熱変形をおこしやすくなります。そのためステンレス溶接においては、必要最小限かつ一定の入熱で加工を終える工夫が必要になります。

 

TIG溶接に関して少しでもお困りの方は、まずは筐体設計・製造.COMにご相談くださいませ。板金ソリューションカンパニーとして、お悩み解決のお手伝いを致します。

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また、筐体設計・製造.COMでは、TIG溶接からファイバーレーザー溶接への工法転換を推奨しております。ファイバーレーザー溶接ではレーザーによって板金部品を加熱します。このため、TIG溶接に比べて集中した範囲を短時間で加熱、溶解させるため、板金部品に与える熱が相対的に少なくなります。このため、熱応力による歪みが小さく、修正作業が不要になり、工数削減につながります。

ファイバーレーザー溶接についてより詳しく知りたい方は以下のリンクからご覧くださいませ。

>>ファイバーレーザー溶接とは? メリット・デメリットについて解説

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