ステンレス部品の溶接では、溶接する場所にアルゴンガス等の不活性ガスを吹き付けながら溶接します。

不活性ガスを使用しないで溶接すると、溶融している金属と、空気中に含まれる酸素、窒素が化学反応してしまいます。その後金属が冷えて凝固する際に、溶け込んでいた酸素と窒素が気泡となって溶接部に残ってしまい、これが溶接欠陥の原因になってしまいます。これを防ぐために不活性ガス(シールドガス)を吹き付けます。

使用される不活性化ガスには、アルゴンガスやヘリウムガスなどがあります。しかし、ヘリウムガスの方が資源量が少なく高価(アルゴンガスと比較して10倍程度)であることや、ヘリウムガスを用いると溶接機の容量が大きくする必要があるため、一般的にはアルゴンガスが使用されています。

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