YAGレーザーのYAGとはイットリウム・アルミニウム・ガーネット(Yttrium Aluminum Garnet)の頭文字を取った固体レーザーのことです。YAGレーザーは「発振器」と呼ばれるYAGロッドから発振されたレーザー光が「共振器」であるミラーによって増幅し、光の束となります。この光の束がトーチの出射口にあるレンズで集束され、高い光エネルギーになり、カットしたり溶接することができます。

YAGレーザーの特徴として、熱が集中して母材への入熱が少なくなるという点があります。溶接のビード幅も狭く、歪みが少なくなるので、YAGレーザーは熱の影響を受けやすいステンレス材の溶接に使用されることが多くあります。