精密板金加工とは、NCT(ターレットパンチプレス)や、レーザー加工機などを使用して、複雑な形状の部品を、専用金型を使用せずに抜き・曲げ・溶接加工する板金加工です。

精密板金加工で製造されるのは、主に工作機械や電気・電子、通信関係向けの筐体になります。一方、手作業で金属板の切断・曲げ加工などを行う分野もあります。建築などで使用される屋根材や、工芸品で見られる金属製の急須や茶碗(金工品)なども、金属板を使用するという意味では板金加工ですが、精密板金加工ではありません。

 

精密板金加工では、NCT(ターレットパンチプレス)や、レーザー加工機などを使用して、高い精度で抜き加工を行うことができます。NCT金型を使用した抜き加工の精度では±0.05mm程度、抜き加工機自体の位置決め精度では±0.07mm程度の精度になります。

(参考ページ:NCTレーザー加工複合機 )

 

精密板金加工では、曲げ加工はプレスブレーキと呼ばれる加工機で行います。精密板金加工では複雑な形状の曲げ加工を行う必要がありますが、このプレスブレーキでは、様々な汎用型から最適な型を選択することで、専用金型の投資なしで曲げ加工を行うことができます。

プレスブレーキでの曲げ加工精度は部品の形状にもよりますが、±0.1~0.2mm程度になります。

(参考動画:ベンダー作業風景)

 

また、精密板金加工では、多数の部品を溶接・組立し、高精度な板金筐体を作ります。岡部工業では、歪みの少ない溶接加工ができるファイバーレーザー溶接機によって高精度な筐体を製造しています。

(参考ページ:ファイバーレーザー溶接とは?)