Before

厚板へのバーリング加工

大型製缶板金加工品において、タップのネジ山を確保するためにバーリング加工を行うことがあります。しかし、板厚が2mmを越えてくると、バーリングを行った箇所のRが大きくなりダレが発生してしまいます。さらにネジ山を確保するためにバーリングの裏側にナットを溶接すると、板材とナットの間に隙間が発生し、溶接の際に発生するスパッタが入り込んで品質不良を引き起こしてしまいます。

V

After

鍛造バーリング

標準的なバーリング成形から、鍛造バーリング+パンチ加工に変更することで、ダレの発生を防ぐことができます。従来は、下穴加工とバーリング成形の加工工程でしたが、下穴加工の後に、鍛造バーリングを行うことでRが小さくなるのでピン角の成形がうまくいきます。
特に板厚が2mmを越えるような場合には有効な方法です。今回の事例では、板厚が3.2mm、φ22のバーリング加工であっても、写真のようにきれいに加工を実現できます。

POINT

厚板を用いる大型製缶板金加工の組み立ての場合、一般的なバーリング成形ではなく、鍛造バーリングを行ってからパンチ加工への工法を変更することで品質不良を防止することができます。バーリングの穴径が大きくなっても鍛造バーリングによってきれいにピン角の成形を実現できます。