パンチグリップとは、別名中間板とも呼ばれています。ベンダー機械本体に取り付けて、パンチ(曲げ上型)を保持するパーツです。パンチグリップは、パンチをベンダーに取り付ける際に、基本的に必要になります。パンチグリップがないと、パンチをベンダーに取り付けることができません。

ベンダー曲げの場合、パンチと板金が干渉してしまうと曲げ加工ができなくなります。またベンダー曲げの場合、サイドフランジを逃がしたり、深いコ曲げ加工をする際には、板金と干渉しないように曲げる場所からベンダー機械本体までの距離がある程度離れている必要があります。ベンダー機械本体と曲げる場所=パンチ先端の距離を、パンチの高さで距離を離す場合、パンチが必要以上に大きくなってしまいます。また、パンチ先端の形状は板金の曲げ形状によってバリエーションがありますが、ベンダー機械本体に近い部分は基本的には同じ形状をしています。

このため、パンチの共通部分のみパンチとは別の部品:パンチグリップとして独立していて、パンチとは別になっています。パンチグリップで高さを稼いでいるので、パンチの高さが小さくなり、パンチの価格も抑えられます。

このような理由でパンチグリップ(別名:中間板)は存在しています。

最近ですと、ベンダー本体が、パンチグリップ不要な構造となっている製品も出てきております。