Before

クランプ部分を考慮した板取りによる材料費の削減

大型製缶板金部品を製造する際、NCTにてブランク加工を行う場合があります。NCT加工において、板取りを行う際には、クランプデッドゾーンが必要になります。クランプさせる部分はNCTでのブランク加工ができないため、歩留りの悪い板取りになることがあります。歩留りの悪化によって、板取りによっては追加で材料を必要とする場合もあり、これによって材料費が増加し、コスト高となってしまいます。

V

After

クランプ部分を考慮した板取りによる材料費の削減

NCT加工によって大型製缶板金部品を製造する際、あらかじめクランプデッドゾーンについても板取りに含めておき、加工後に材料を反転させることでクランプデッドゾーンも無駄なく使用することができます。クランプデッドゾーンも使用されることで歩留りが改善され、材料費を削減することができます。これによって、大型製缶板金品に必要となる大きな部品も一枚の板材から複数個取ることができます。

POINT

NCT加工を施す場合、クランプデッドゾーンを廃棄してしまうと、歩留まりの悪化や材料の追加によって材料費が増加してしまいます。特に大型製缶板金に使用される部品は1つ1つが大きい場合があり、板取りはとても重要となります。設計段階では、定尺のサイズと部品サイズを加味することで、歩留りが良い製缶板金品の製作を可能とします。