Before

図面の視点を実際の作業視点と一致するように図面を変更して、品質トラブルを防止!

図のような板金部品に対してクッション材を貼るという図面の場合、実際に現場作業者がクッション材を貼りつける際は、もちろん貼り付ける面を上に向けて作業を行います。しかし図面においては、クッション材を貼り付ける面が裏側となっています。このため実際に作業をする際は、頭の中で図面から表裏を反転した状態を想像して、図面を見ながら貼り付け作業を行います。ところが、図面の通り左右や穴の位置が異なるため、クッション貼り付け位置が左右方向で異なるのを見落としてしまうと、正しく貼り付けたものの左右方向の貼り付け位置が逆になってしまった、というミスが発生しかねません。

V

After

図面の視点を実際の作業視点と一致するように図面を変更して、品質トラブルを防止!

形状は一切変えずに、図面の視点を実際の作業視点と一致するように図面の書き方を変更をすることで、図面と実作業の視点が同一方向になります。こうすると、穴の位置と左右方向、クッション材の貼付け位置が一つの視点から固定されるため、頭の中で図面を反転するという考えもなくなり、作業のミス発生を防止することができます。

POINT

特に組立図面の場合、現場で実際に作業する目線の図面ではない場合、どうしてもミスが発生しやすくなってしまいます。ミスが発生してしまうと、生産ライン全体に影響が出てしまい、品質トラブルやリードタイムの遅れにもつながりかねません。

一方で、現場作業者の目線でわかりやすく指示が入っている図面は、現場でミスも発生しづらくなり、品質トラブルの防止につながります。また生産効率の向上も見込めるため、リードタイム短縮につながる可能性もあります。

このように、現場目線の図面指示は、発注側も製造側も、Win-Winになりやすいのが特徴です。