Before

図面の書き方-溶接仕上げとマスキングの関係

今回の溶接部品には、親図面とサブ溶接図面の2つがあり、全体図面の設計者が親図面を確認し、溶接作業者はサブ溶接図面を見て作業するという流れでした。親図面はメッキ鋼板の板金部品で、溶接後に塗装するためのマスキング指示がありました。サブ溶接図面では、メッキ鋼板部品にサブ溶接し、溶接仕上げを施しています。

ここでサブ溶接の図面にて、溶接仕上げをした箇所は、元々の材料であるめっき鋼板のめっきが除去されています。しかし、サブ溶接後の仕上げ箇所が親図面でマスキングされてしまうと、めっきがない鋼板が表面に露出してしまい、錆び発生の原因につながってしまいます。

V

After

図面の書き方-溶接仕上げとマスキングの関係

対策としては、サブ溶接の図面にて「この範囲はマスキングするので仕上げ禁止」という旨の指示をしておく必要があります。図の部分は、具体的に仕上げ不可の箇所を、目的と共に説明をしています。こうすることでメッキ鋼板のメッキ除去がなくなり、マスキング&塗装してもメッキが表面に残ったままになるため、錆発生を抑えることができます。

POINT

親図面とサブ図面がある場合は、設計者も図面作成していても気付かないことも多々あります。流れとしては、全体部品の設計をしてから単品部品の設計という流れになりますが、両方の図面を見ている人がいないと、上記のように見落としてしまう恐れがあります。

類似したケースとしては、端面を防錆処理してある部品についても、溶接後に洗油してしまうと落ちてしまうというケースもありました。このようなケースでは、溶接後に防錆処理するように工程を変更することで、防錆処理を落とさずに済むようになります。

メッキや防錆処理がある板金部品で、かつ図面が分かれる場合、どの工程で板金部品の表面がどうなっているか、最終の表面仕上がりに問題はないのか、ということを全体工程を踏まえて確認する必要があります。