筐体で使用するステンレスは、素材のままで使用できることから、塗装をせずに外観部品として使用されることがあります。ステンレスの表面の仕上げ方法にはいくつか種類があり、仕上げされたステンレス材を使用する方法と、板金加工後に後処理する方法があります。どちらの方法を使用するかは、板金製品の形状や加工方法にもよりますので、詳細は設計・製造.COMにご相談ください。板金加工後の表面仕上げ方法については次のリンクで紹介しています。

>>板金加工後の表面仕上げ方法

 

 

表面仕上げされたステンレス材の種類一覧

 

仕上げされたステンレス材の例を挙げます。

2B材

ステンレス材の標準の仕上げ状態です。表面に軽い光沢があります。

板金筐体内部にステンレス材を使用する際は通常この仕上げです。

 

#400材

ステンレス材表面を#400番のバフでバフ研磨された素材です。鏡面とまではいえないものの、かなり光沢のある表面になっています。

 

HL材(ヘアライン仕上げ)

長く連続した研磨目を持った仕上げ方法です。適切な研磨ベルトを使用して長い筋目をつけるように研磨した素材です。厨房機器、エスカレーター、エレベーターなど身近なステンレス製品にも良く使用されている仕上げ方法です。

 

BA材(光機焼鈍材)

鏡面に近い光沢をもった表面になります。ステンレス材の製造工程で、通常の圧延に加えて特殊な圧延を加えることで表面を仕上げています。