図面には板金部品を製作する際に必要な情報がまとめられています。

・板金形状
・材質
・板厚
・表面処理
・寸法公差
・注記
など

製作する際には必ず参照する必要がある情報です。見積を依頼される場合には図面がある場合には必ず頂きたい情報です。これらは見積する際に必要な情報でもあります。逆にこれらの情報が不足しているとお客様への問合せの後に見積作業を行うため、どうしても見積回答までにかかる時間が増えていきます。

板金形状:簡単な板金部品であれば図面のみで大丈夫ですが、元になる情報が図面だけの場合には、複雑な板金形状を把握する際に手間がかかったり、形状を誤って理解することの無い様に問い合わせ等が増えてしまいます。3次元CADデータをいただけると板金形状の把握が簡単かつ確実になります。

材質:ステンレスにも種類があるため、「ステンレス」だけではなく、「SUS304」まで指定をいただけますと、スムーズに見積回答ができます。

板厚:「ステンレス 1.6」といった板厚指定をされる場合もございます。ステンレスの板厚1.5mmは存在していますが、1.6mmは存在していません。逆にSECCなどの鋼板には1.6mmは存在していますが、1.5mmがありません。

寸法公差:寸法公差によっては加工機が変更になったり、新規に金型を作成する必要が生じる等の特別な対応が必要になることがあります。寸法公差の幅を必要以上に厳しくすると、コストに影響するため注意が必要です。

表面処理表面処理については多種多様な処理があります。代表的な塗装、めっきでも、豊富な選択肢の中から最適な処理が選択できます。指定して見積したい場合には、確実に指定できる方法で指定して頂けると見積が簡単になります。例えばめっきについて指定する場合には JIS H 0404 電気めっきの記号による表示方法 などに従って表記していただけると確実です。

また、お客様独自の規格に塗装仕様などが記載されている場合には、見積時に図面とともに塗装仕様の記載された規格についても送付していただきたいです。

もちろん、ポンチ絵だけで図面がない場合は、筐体設計・製造.comが具体的な設計から図面化まで対応することも可能ですのでお気軽にご相談ください。

 

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